こんにちは。潰瘍性大腸炎のfummyです。
俺は難病になってからずっーと首都圏(埼玉・東京あたり)に住んでいるんですが、1年だけ山形のド田舎に住んだことがあります。
今思えば、山形の時は月々の福祉手当もなかったし、病院は遠いし、車ないとキツイし、「実は難病患者は都会のほうが暮らしやすいんじゃね?」と感じてます。
ぶっちゃけそんなん好みの問題かと思うんですが(笑)、意見が分かれやすいしテーマとして面白そうなんで、自分なりに考えてみたことを記事にまとめてみようと思います。
もくじ
東京に住んで感じたメリット
東京ならではのメリットって何かと言われれば、とりあえずこんなもんかと思います。
福祉手当がある
一番は絶対に「福祉手当」ですね。今も「月々1万円+通院交通費」という形で手当をもらっています(振込は4ヵ月に1回ですが)。金額は自治体によって違って、5000円〜1万5000円がメインレンジという感じっぽいですね。
例:練馬区の場合→心身障害者福祉手当
難病患者って通院・診療費や薬代で結構なお金がかかっていると思うんですけど、こうした手当があるだけで負担が軽くなります。
ちなみに、さいたま市に住んでた頃はなかったです(あったらすみません)。もらい始めたのは東京の練馬区に引っ越してからですね。
専門の先生が近くにいる可能性が高い
都会は病院の数も多いですから、自分の病気の専門医が近くにいる可能性は高いはずです。
一口にドクターと言っても、専門分野は分かれています。消化器が得意な先生もいれば、循環器が得意な先生もいる。その中でも特に専門としている分野はひとりひとり違うはずです。しかも難病に限って言えば、専門医からみてもらう必要性は高いと思います。
近くに専門医がいるだけで通院が楽になるし、もしもの時もすぐに駆け込むことができるので安心です。
自分のペースに合った仕事を選べるチャンスが多い
難病患者はそれぞれ事情を持っています。そういう中で自分のペースに合わせた仕事を選べるチャンスってのは都会のほうがありそうな気がします。なにぶん求人の数が全く違いますからね。
朝が遅い仕事は多い
東京は田舎と比べて朝が遅い仕事は多いと思います。今の俺のとこなんかは10:00スタート。田舎じゃなかなかないスタート時間なんじゃないかな?
患者会などのコミュニティがある
都会は人口も多いですから、同じ病気を持っている人も多いです。特に難病は患者会などが発足され、患者同士での交流・情報交換が行われています。
公共交通機関で移動できる
症状によっては車の運転ができなくなることもあるかと思いますが、東京であれば公共交通機関が発達しているため、電車やバスでの移動で事足ります。最近では一部の精神疾患や意識障害を持つ方の運転が制限されているみたいですね(参考:道路交通法施行令第三十三条の二の三)。
東京のデメリットは?
逆にデメリットを挙げるとするとこんな感じでしょうか。
生活費がかかる
東京はとにかく金がかかります。難病患者は事情により働けなくて低収入を余儀されなくなっていることもあると思うので、金がかかるのは正直痛い。
特に家賃。山形に住んでた頃は、1LDKのアパート(築2年)が駐車場月で54,000円で住めてましたからね。東京だとその新しさと広さのアパートに住もうとしたら、最低でも10万はいるんじゃないかな?もっといるか…。ただ、一人暮らしだとそこまで広いアパートが必要ないので、54,000円で住めるアパートはたくさんあるかと思います。
ストレスがかかりやすい
なぜかわからないけど東京にいるとストレス感じやすいですね、俺は。
満員電車だったり人混みなんかかな?人が多いことにストレスを感じる人は多いはず。ストレスが症状悪化のトリガーになったりすることもあると思うので、ストレスがかかる環境はよくないと思う人もいると思います。
田舎のメリットは?
次は田舎のメリットを考えた結果です。
とにかくストレスがかかりづらい
田舎は人も少ないし、マイカー移動で快適だし、ストレスがかかる場面は少なかったです。強いて言えば店が閉まるの早い(笑)。20:00過ぎにホームセンター行ったらしまってて「えー!もう閉まってんのかよ!」とテンション落ちた時はありました。
家賃を筆頭に経済的負担が少ない
田舎はとにかく家賃が安いですね〜。そもそも都会と平均賃金は違うと思いますが、それでも金銭的負担が少ないのは田舎のほうかと思います。飯も若干相場は安めかな?でも都会と田舎でもそこまで変わらない印象です。
実家暮らしができる
田舎で暮らしている人は実家暮らしの人も多いと思います。実家暮らしのメリットって大きいですよね。家賃はかからないし、家族がいる安心感。困った時には助けを求められます。こうした点も田舎暮らしのメリットかと思います。
田舎暮らしのデメリット
次はデメリットです。
上にあげた都会のメリットがない
かなりはしょって申し訳ないんですが、上にあげたような都会のメリットがもろもろないです。
俺が住んでた山形のある自治体では福祉手当はありませんでした。また、住んでいる地域によっては専門の先生が近くにいなくて遠くの病院に行ってるという話もよく聞きますし、遠方から患者会に参加している方もいますよね。あとは就職で悩むなんてのもあるあるかと思います。
車がないと生活困難
田舎あるあるとしては、車がないと生活がかなり困難になることはデメリットかと思います。
車は当然免許が必要だし、維持費がとにかく高い。オイコノミアっていう経済番組では、車の維持費には年間平均40万円近くかかっていると言っていました。本当にそんな感じで、とにかく維持費が高いです。なかなか収入が安定してないと車を持つのは厳しいと思うのですが、田舎だとそうも言ってられず、半強制的に車を持たざるを得ません。病気によって働けなくて収入が低い場合は結構痛いと思います。
ただ、その分めっちゃ快適なんですけどね(笑)。田舎での車生活に慣れ過ぎちゃって、戻ってきてからはカーシェアをやってます。この方法なら都会でも経済的負担が少なく車を利用することができますよ。
※別のサイトでカーシェアの魅力について書かせてもらったので、興味のある方はこちらを参考にしてください→「【実体験】タイムズのカーシェアを5年以上使ってるから魅力について語ってみる」
【結論】都会のほうが若干有利かと思う
いろいろメリット・デメリットをあげましたが、俺は都会のほうが若干有利かなと思います。
というのも、都会は金はかかるものの、それは手当でカバーできるし、あとは専門医が近くにいるというのは難病患者にとったら結構ポイント高めかと。俺は今は2ヵ月に1回の通院で住んでいますが、もっと通院頻度が高い人もいるだろうし(自分も2週間に1度通院してた時期あり)、入院する時なんかも近いほういいですよね。
あと俺は参加してませんが、患者会などで人と繋がれる、情報交換ができるというのは都会ならではのメリットかなと。
ただ、これは本当に価値観なので、田舎がダメというわけでは全然ないです。むしろ難病のために都会に引っ越してくるなんてことはあまりないでしょうから。例えば就職や結婚で引っ越しをすることになって、田舎→都会、または都会→田舎という状況の人が両者の違いについてばっくりとしたイメージを持ってもらえると嬉しいって感じです。
今回はいつもと違い思ったことをつらつらと書いたのでまとまりのない記事になってしまい申し訳ない。
このテーマについてはいろんな見方や意見があると思うので、コメントでももらえると嬉しいです!特に田舎側のメリット!待ってます!
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