大型連休や年末年始など、1年に数回ある旅行シーズン。この時期のニュースでは駅や空港でのインタビューが必ず流れていますよね。
みなさんはどうでしょう。潰瘍性大腸炎になってから旅行にいく機会がめっきり減った方も多いのではないでしょうか?
確かに、食事の問題やトイレの問題など旅行中の悩みはつきません。
しかし、工夫しだいで潰瘍性大腸炎患者も旅行を楽しむことはできます。
今回は、潰瘍性大腸炎患者が安心して旅行を楽しめる方法についてまとめてみたいと思います。
もくじ
旅行中の食事をいかに気をつけるかがポイントとなる
潰瘍性大腸炎患者で旅行中に大きな心配事となるのが食事に関することです。
食事で症状が左右することは多く、特に気をつけたいという方も多いのではないでしょうか?
旅行中の食事に関して気をつけること、工夫できることは次の3つです。
自分の体と相談しながら食べる
せっかくの旅行ですので、たまには美味しいものを食べてみたいところです。ただし、自分の体調と相談しながら食事をする必要はあります。
もし体調が優れなければ、特に食べ物には慎重になった方がいいかと思います。これで体調を崩してしまって後のスケジュールを台無しにしては元も子もありませんので。
一方体調が優れているようなら、好きなものを食べるのも問題ないと思います。ただし、暴飲暴食だけは禁物です。いくら美味しくても普段食べないような量を食べることは体調を崩すきっかけになりかねないので注意してください。
普段食べ慣れているものを食べる
もし食事に関して安全策を取りたい方は、普段食べ慣れているものを食べるのがいいかと思います。
普段食べ慣れているものであれば急に体調が悪化する心配もないですし、今後のスケジュールが大きく崩れることもありません。
初物には要注意!
旅先で初めて食べるものには注意が必要です。
潰瘍性大腸炎は個人によって何が症状悪化のきっかけとなるかは大きく異なります。そのため、患者の多くはある程度のトライアンドエラーを繰り返しながら自分に合わない食べ物を見つけてきているのではないでしょうか。
そのため、初めて食べたものが実は自分にとってのNGフードだったなんてこともあり得ます。初物を食べる時はそれなりの覚悟を持って食べたほうがいいかもしれません。
コンビニ・チェーン店は強い味方
馴れ親しんだものを食べるという意味では、コンビニやチェーン店は旅先での強い味方です。
全国どこでも同じものを食べられるため、安心して食べられるのではないでしょうか。
旅先でチェーン店のものを食べるのはどこかもったいない気持ちになるかと思いますが、どうしても食事が不安な方はこういう選択肢を選んでみてもいいかもしれません。
持参できるものを活用する
家から持参できるものを活用するのも手です。
缶詰は日持ちしますし、登山用のフリーズドライも軽くて持ち運びが便利です。フリーズドライは様々な種類が出ています。かいようせい大腸炎患者でも食べられるものもたくさん出ており、雑炊や味噌汁なども簡単に作れますので便利です。
移動手段はトイレに困らないものにする
食事ともうひとつ大きな問題となるのがトイレの問題です。
トイレの回数が多い方はいつでもトイレに行けるような交通手段で旅行に行くと安心です。
特急列車や新幹線、飛行機だとトイレがついていますので、これらの乗り物ならトイレの心配はありません。
高速道路や高速バスは要注意
ただし、高速道路や高速バスだと自由にトイレに行くことができません。高速バスにトイレがついてあるタイプであれば安心ですが、ついていないタイプもありますので注意が必要です。
もし便意が安定しないようであればトイレ付きの交通手段で移動するようししましょう。
紙オムツという手もある
潰瘍性大腸炎患者の中には紙オムツを利用している人も少なくありません。もしどうしてもトイレにいけないような事情が予想される場合はあらかじめ紙オムツを着用しておくと安心です。
薬を忘れないように気をつける
旅行前に最も注意しなければいけないことは、薬を入れ忘れないことです。
薬を数日間抜いただけではあまり体調に変化は生じないかもしれませんが、精神的に不安になります。
特に忘れ物が多い人は事前に入念な準備をするようにしてください。
海外旅行の場合に気をつけることは?
旅行先が海外の場合はどうなのでしょうか?
主に気をつけることは2つあります。
海外旅行傷害保険に加入する
海外では日本の保険が適用されないため、急な体調不良を起こした場合に病院に駆け込むと、高額な治療費を請求されることがあります。
ですので、海外旅行傷害保険に加入しておくと安心です。
国内の保険会社では、以下の2つの会社が持病持ちでも海外旅行傷害保険に加入できるようです。
英文薬剤証明書を発行してもらう
入国審査時に、薬の持ち込みで引っかかる場合があります。
そのようなトラブルをさけるためにも、事前に「英文薬剤証明書」を担当医師から発行してもらうようにしてください。
これがあれば医師から処方された薬だと証明できますので、入国審査時にトラブルになることはなくなります。
まとめ
今回の内容を簡単にまとめます。
- 旅行中の食事には十分に注意する
- トイレに行きやすい交通手段を選ぶと安心できる
- 薬を忘れないように気をつける
- 海外旅行の場合は保険に加入したり英文薬剤証明書を発行してもらう
以上となります。
潰瘍性大腸炎が原因で旅行に行けなくなった方も多いと思いますが、食事・移動手段に気をつければ旅行を楽しむことも可能です。
旅行は人生においても思い出になります。
自分の体調と相談しつつ、チャンスがあったらぜひ旅行に行ってみてくださいね。
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