潰瘍性大腸炎は梅雨に悪化するのは気象病が原因?|自律神経を整えるテクニック

潰瘍性大腸炎は、季節の変わり目に悪化しやすいという噂を聞いたことがありませんか?

中でも春と夏の間にある梅雨は、特に症状の悪化を心配する人が多いようです。実際に、「潰瘍性大腸炎 梅雨」で検索している人は結構いるみたいですね。

他のUCの方のブログとかSNSを見てても、梅雨になると調子を崩すって方が結構いるんですよね。なんでなんだろ? わからないようで、なんとなくわかるような気もする不思議。

今回は、そんな梅雨と潰瘍性大腸炎の関係について調べたことをまとめてみたいと思います。



梅雨に持病が悪化するのは「気象病」が原因?

梅雨に体調を崩しやすいという方は気象病が原因かもしれません。

「え? 気象病って何?」って方もいらっしゃいますよね。普段はまったく耳にしない病気なので無理もないです。

気象病とは、気圧・天候・気温・湿度などに影響を受けて体調を崩してしまう病気のことを言います。

気象病の症状は以下の通りです。

気象病で現れる症状
  • 頭痛
  • めまい
  • 肩こり
  • 倦怠感(だるさ)
  • 関節痛
  • 不安・イライラなどの精神不安定

また、上記の症状だけでなく、持病の悪化など様々な症状が現れやすくなるとも言われています。

気象病になる原因は自律神経の乱れ

人間の体には気圧や気温、湿度の変化があっても、その影響を受けないようにする機能がついていますが、梅雨など特に変化が大きい時期には変化が大きすぎるためついていけなくなり、体に大きな負担がかかってしまいます。すると、自律神経が乱れてしまい、体に様々な不調をもたらします。

「乗り物酔い」しやすい人は気象病になりやすい

実は気象病と乗り物酔いのメカニズムは非常によく似ています。

人間の耳には平衡感覚を保つためのセンサーがついているんですが、気圧の変化にもこのセンサーは反応してしまいます。乗り物酔いしやすい人はこのセンサーが敏感なために体調がおかしくなるのですが、気圧の変化にも敏感に反応してしまいます。

なので、ちょっとした気圧の変化でも体調が崩れやすいと考えられています。

自律神経が乱れると潰瘍性大腸炎も悪化しやすい?

気象病のメカニズムはわかりましたが、潰瘍性大腸炎とは一体どのような関係があるのでしょうか?

実は、自律神経と腸は、密接な関係にあります。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経が高ぶった状態では、腸の働きは抑えられ、逆に交感神経が優位な状態にあると腸の働きは活発になります。

では、交感神経と副交感神経はどんな状態の時に活発になるかというと、交感神経はストレスや緊張状態の時、逆に副交感神経はリラックスした状態の時に優位になります。

わかりやすく表にまとめると以下の通りです。

交感神経 副交感神経
状態 緊張・ストレス リラックス
腸の働き 抑制 活発

気象病によってストレスがかかり、交感神経な優位な状態が続くと、腸の働きは抑えられたままになり、消化機能なども低下した状態が続きます。

結果として腸への負担がかかる他、ストレスによって腸内環境が悪化することも指摘されています。

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2018年2月25日
なるほど〜。自律神経の乱れによって体調が悪化すると考えると、季節の変わり目は要注意ってことは納得できるね。

自律神経の乱れが潰瘍性大腸炎に影響を与えることは否定できない

以上のことを踏まえると、自律神経の乱れによって腸の働きも不安定になり、ストレスによって腸内環境が乱れる。この結果として潰瘍性大腸炎の症状が悪化してしまうケースが出てくるのは否定できないかなというのが、個人的な結論です。

ただし、誰もが気象病になるわけではありませんし、気象病の影響もどれだけ大きいかは個人差が大きいです。あまり怖がる必要はないかと思いますが、ストレスや不規則な生活で症状が悪化しやすいという人は、気象病の影響が少なからずあるかもしれませんので、ストレスや疲労を溜めないように工夫するようにしましょう。

自律神経を整えるため対策は?

最後に、気象病によって乱れた自律神経を整えるための対策をご紹介します。

基本的にはリラックスして副交感神経を優位にするため対策となります。

1. お風呂に入ってリラックスする

まずはゆっくり入浴するのが効果的です。

入浴によって体を温めることは自律神経を整えることにも効果がありますし、リラックスによるストレス発散の効果もあります。

できれば38℃〜40℃ぐらいの少しぬるめのお湯にゆっくりと浸かるのがオススメです。

2.適度な運動をする

適度な運動は、副交感神経を優位にしてくれます。

コツは激しい運動ではなく、自分が気持ちいいと思えるぐらいの運動をすること。特にリズミカルな呼吸ができる運動が良いとされています。ウォーキングやジョギングなど、リズミカルな呼吸を意識してやってみましょう。

3.ストレッチをする

ストレッチをすると、カルノシンという副交感神経に効くホルモンが分泌されます。

お風呂上がりに行うことで、より高い効果が期待できます。

4.深呼吸をする

深呼吸は副交感神経を優位にする働きがあります。

コツは、深くゆっくりとした呼吸を行うことです。逆に浅く速い呼吸は交感神経を優位にするので覚えておきましょう。

5.冷房は弱めにする

梅雨になると冷房をつけ始める人も少なくないと思いますが、冷房は弱めにしましょう。

寒暖の差が激しくなると、自律神経の対応がそれに追いつかなくなります(気象病と同じですね)。温度設定は高めにして、寒暖の差を少なくすることを意識しましょう。

まとめ

さて、以上が梅雨と潰瘍性大腸炎の関係でした。

今まで「なんとなく感じていたこと」が、理論的に理解できて個人的にはスッキリしました。

また、原因がわかったことによって対策を立てられることも収穫でした。

とにかく自律神経の乱れに気をつけ、ストレスによる腸内環境の乱れに気を配りながら、つらいジメジメとした梅雨を乗り切ろうと思います!

夏が来たら夜の散歩だったり花火したりしたいな〜。エモい夏よ、早く来い。

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