潰瘍性大腸炎で薄毛になった？脱毛症状への対策はどうするか？

「潰瘍性大腸炎になってから薄毛になった……？」

そう感じている方もいるのではないでしょうか。

実際に薬の副作用や栄養バランスの偏りによって潰瘍性大腸炎になると薄毛になるケースがあります。

潰瘍性大腸炎は特に若い年齢で発症しやすいので、薄毛になるとどうしてもショックを受けやすいです。

そんな時はどのような対処をすればいいのでしょうか？

今回は、潰瘍性大腸炎が原因の薄毛対策について詳しく解説していきたいと思います。

潰瘍性大腸炎での薄毛の悩みは男性だけでなく女性にも多い

潰瘍性大腸炎で薄毛に悩む方は、男性だけでなく女性にも多いです。

例えばネットで「潰瘍性大腸炎　薄毛」と検索」すると、yahoo知恵袋などの質問系のサイトがヒットしますが、女性からの質問が活発に行われています。

10代〜20代という患者も多いでしょうから、年頃の女性にはショックが大きいのかもしれません。

潰瘍性大腸炎が薄毛の原因になるのか？

潰瘍性大腸炎が薄毛の原因となっているのでしょうか？答えは「NO」です。潰瘍性大腸炎が直接の原因で薄毛になることはありません。

では、どうしてこれほど薄毛に悩む患者が多いのでしょうか？ 答えは以下の通りです。

薬の副作用で抜け毛になってしまう場合がある

潰瘍性大腸炎では、ペンタサ・アサコールといったメサラジン系の薬が処方されますが、この副作用として脱毛があることが報告されています。

服薬している全員が薄毛になるわけではありませんが、一定数脱毛症状が出ていることは間違いないようです。

また、イムランなど免疫抑制剤を服用している方も、副作用として脱毛症状が現れる場合があります。

「束でごっそり抜けた」など、深刻な脱毛症状に悩まされる方も中にはいるようです。

服薬をやめればほとんどが元通りに回復する

幸いなのは、薬による副作用であれば、服薬をやめればほとんどの方が元通りに回復するということです。

服薬中はつらいですが、寛解期になれば薬を減量できたり、医師の判断によっては薬を辞めれる可能性もありますので、今は根気強く治療に専念しましょう。

栄養バランスが偏ると薄毛が進行する

また、潰瘍性大腸炎での食事制限で栄養バランスが偏ったことで薄毛が進行してしまうケースがあるようです。

患者によってどれぐらい食事制限をしているか個人差があります。人によっては十分な栄養補給ができないほど制限している場合もあります。

そうすると髪にも栄養がいかなくなり、薄毛が進行してしまうという結果となります。

そして、栄養バランスの偏り、栄養不足による薄毛の進行は必ず元通りになるとは限らないので注意が必要です。

できる対策は栄養バランスの取れた食事を心がけること

潰瘍性大腸炎だからといって、極度の食事制限で栄養失調になっては本末転倒です。食事から栄養を摂取することは健康の基本なので、できるだけ栄養バランスの整った食事を心がけましょう。

よくありがちなのが、食物繊維を抑えすぎて野菜不足になるパターンです。

野菜不足になるとビタミンやミネラルといった栄養素が足りなくなってしまいます。ビタミンやミネラルは髪の毛の生成にも必要となる栄養素です。野菜不足は薄毛の原因ともなりますので、できるだけ細かく刻んだりクタクタに茹でてみるなど調理の工夫をして摂取するようにしてください。

また、タンパク質（アミノ酸）も髪の毛の生成にかかません。タンパク質は傷ついた腸の修復にも使われますので、潰瘍性大腸炎患者は積極的に摂取したい栄養素です。

青魚はタンパク質も豊富で、潰瘍性大腸炎にいい油であるEPA・DHAが豊富に含まれています。腸への負担が少なく栄養素が補給できるのでオススメです。

さいごに

以上、潰瘍性大腸炎と薄毛の関係でした。

薬の副作用による薄毛はある意味どうしようもない部分があります。あまりにも気になる場合は主治医と相談し、今後の治療方針について話合ってみるのがいいかと思います。

食事からの栄養不足が原因の場合は、健康被害にもつながる予備軍です。このまま栄養不足が続くようではなんらかの体調不良を起こしかねませんので、今のうちに食事内容を見直しましょう。

食は健康の基本です。きちんと栄養を摂取して、エネルギーをつけなかがら治療にのぞんでいきましょう。